京都行ってきました その2


長距離を歩けない義母にできるだけ負担をかけずに各見物場所を回ることが今回の旅の最大のミッションでしたが、観光タクシーと綿善旅館さんからお借りした車椅子でクリアすることができました。
お世話になったのは京聯タクシーのCさん。
http://kyoren.com/kanko/index.html
↑「知識豊富な乗務員がエスコートします」というフレーズに間違いはありませんでした。どこに行っても完璧な説明をしてくださいます。
義母のことを第一に考えてくださって、きめ細やかな対応に頭が下がる思いでした。

広隆寺

この日は西側を中心に回る計画で、まずは太秦広隆寺へ。
ここは平安京遷都以前からある京都で一番古い歴史を持ったお寺です。場所は移動してる可能性が高いそうですが。
帰化人系の秦氏の氏寺で、遷都前後からは聖徳太子信仰を中心とする寺院になったそうです。


霊宝殿は10段ほどの階段がありますが、中は車椅子で回れます。


憧れの弥勒菩薩様は確かに半跏で思惟しておられました。(o゚∀゚o)
思ったより小さかったけど、アルカイックスマイルも添えられた指先の表情も実に美しかったです。


天龍寺

嵐山ですね。
埼玉人は「らんざん」と読みがちですが。
天龍寺後醍醐天皇の菩提を弔うために足利尊氏が開基した臨済宗の寺院です。
初代住職は夢窓疎石。疎石は後醍醐天皇とも足利氏とも縁があり、1350年(観応元年)の観応の擾乱の際には調停を行ったそうです。
甲斐武田氏の菩提寺である山梨の恵林寺も夢窓疎石が開山したんですよね。蛇足ですけど。

渡月橋〜竹林散策

f:id:s_harui:20100527233025j:image

東京を出た息子が13時過ぎに嵯峨嵐山駅に到着すると連絡があったので、それまで渡月橋付近でソフトクリームやお抹茶アイテムでゴネゴネしました。
※"ゴネゴネ"はCopyrightトシゾーさん

f:id:s_harui:20100527233026j:image
めっちゃ暑かったので若干メルトダウン。


義母の車椅子を押してくれてるのがドライバーのCさん。
f:id:s_harui:20100522121700j:image
この風景をみたら、
「風が語りかけます・・・うまい、うますぎる」
って、必ず言うと思うよ、埼玉人は。w


前夜カプセルホテル初体験の息子は思ってたよりすっきりした顔で、意外と快適に眠れたようです。
カプセルホテル泊まってみたいもんだな。
エントリープラグみたいなんだろか。
LCL注入されるんかな。

化野〜きぬかけの道

5人そろったとこで、軽く食事を済ませ車で散策することにしました。
二尊院から化野念仏寺あたりの道は風情のある町並みが続きます。
化野は葬送地だったところですね。
平安時代あたりまでは風葬だったので、このあたり死体が野ざらしになっていたそうです。
化野念仏寺はその惨状を見て哀れに思った空海が建立しました。


「あともう一箇所、なんやったかいな」
と逡巡するCさんに、すかさず「鳥辺野」と答えてしまった可愛げのない私。
太秦付近の「帷子ケ辻」も難なく答えてしまって面目ない。
こう見えて雑学女でして。麻木久仁子さんには負けますけどね。(´∀`*)


龍安寺に向かう道は「きぬかけの道」。
天皇が真夏に雪が見たいと言ったから、山全体に絹をかけたという故事にちなんでいるそうです。
わがままのスケールがでかすぎるぜ、宇多天皇

龍安寺

石庭で有名です。
f:id:s_harui:20100522154100j:image
方丈から座って庭を眺められます。


庭のどこから眺めても必ず1個は見えないように配置されているとのこと。
実にシンプルな庭ですが、研ぎ澄まされた感性の結晶のようです。
今回見学予定していた場所については概ね予習してきたつもりだったけど、「虎の子渡し」については勉強不足でありました。
大河を渡ろうとする虎の母子がいて、幼い子虎を1匹づつくわえて渡らなきゃいけないのですが、3匹の虎の子のうち1匹が獰猛なので、子虎だけで放っておくと、その獰猛な子が他の子を食ってしまう。母虎はどうやったら3匹とも無事に岸に渡せるか?という問題です。
答えはCMのあと。(え)

旅館2泊目

義母の体調が気になり、それにどうしても鳩居堂が開いてる時間に行きたかったので、少々もったいない気もしましたが16時前に旅館に戻ることにしました。
慌しくお茶を飲み、横になって休むという義母だけを部屋に残し、4人で繁華街へとくりだしました。


その途中、ほぼ偶然に近いんですが、お龍さんの実家楢崎家跡を発見することができました。綿善旅館からめっちゃ近いですやん。
f:id:s_harui:20100522165903j:image


やっと鳩居堂で買い物ができました。
お店の方に熊谷から来た旨を伝えたら、驚いた顔で「熊谷から来はったんやて」とわざわざ他の店員さんに伝えるあたり、京の商人らしいなぁと思った次第です。
京都のお店で不快な思いをしたことはないですね、ほんと。
でも、Cさんがおっしゃるには京都は観光にはいいけど住むには大変らしいです。
「ゆっくりしてっておくれやす」と言われたらすぐにお暇しなきゃいけないとか、営業で「考えときます」と言われたらそれはもう来ないでという意味だったりとか、とにかくややこしいです。
地元の人が舞妓さんなりたがらないのも、そういう独特な文化を知ってるせいなんでしょうかね。

f:id:s_harui:20100527194042j:image
二十三やで自分の櫛を選び中の娘。※左端のコ


で、この日の宿泊は和牛すき焼きプラン。
前日と同じ部屋で5名1室 1泊2食13,650円(税込み)
平日だったらもっと安いようです。

f:id:s_harui:20100527233027j:image

我が家のすき焼きみたいに安めの肉をがっつり食べるってわけにいかないだろうから、足らなかった場合に備えて錦市場でたこ焼きを買って帰ったんですが、いや〜思ったよりがっつり食べられましたよ。
しかも柔らかい良いお肉です。
調理方法が関東と若干違うので手間取ってしまって、最初のほうのお肉はやや失敗気味でしたが。
家族全員大満足です。(* ̄ ◇、 ̄*)


3日目に続くよ