諸行無常
インターネットを始めたのは確か97年の初めだっただろうか。メーリングリスト、ICQ、掲示板、チャット、オフ会、すべては懐かしいキーワードになってしまった。
テレホタイムの午後11時になると一斉にみんながどこかに集まり、夜遅くまでパソコンに集中したものだった。
その後もつかず離れずどこかで誰かとつながり続け、気が付けば16年もの付き合いになっていた。
そのメンバーと昨日実に13年ぶりに再会できた。
全員がさまざまな歴史を経て、当然だけどそれ相当に老けたけど、また一緒に笑いあえる時間が持てたことが嬉しかった。
セッティングしてくれてありがとね。
今夜、テレビで甲斐バンドの4月のライブを観てたら、甲斐さんが
「長年続ければいいってもんじゃない、常に現状と戦う人じゃなければモノを言う資格がない、と昔は思っていた。でも世の中にはいろんな人がいる。それがわかったのが2年くらい前なんだよね」
みたいなことを言っていた。
昔は危ないくらいに尖ってナマイキだったのに、最近テレビで見かける甲斐さんは丸くなりすぎてて、正直ちょっとがっかりしていた。
でも今夜のこの言葉と穏やかな表情の甲斐さんを見て、なぜかほっとしたというか、何かが軽くなったような気がしたのだ。今までの私の人生まで肯定できるような、って、ちょっと大げさだけど。
昨日「はるいちゃん、昔のぎすぎすした感じがなくなったよね」って言われた。
自分では昔も今もさほど変わらないと思っていたから(見た目的な意味ではなく)ちょっとハッとした。
良い意味での変化なら、経験値のたまものなんだろうな。
って、なんか人生を俯瞰してるし。
老いたな。