六連銭がいっぱい
11月最後の昨日、長野へ行ってきた。
もう10年以上懇意にしている小諸の果樹園さんでリンゴを買うというのが目的。
いつもは仕事のついでに夫が買ってきて、お客さんやお世話になった方々へ配っているのだが、先月初めに行った折には量がそろってなかったとのことで、改めて行くことになった。
仕事がらみじゃないから一緒に行ってみるかい?と誘われたので、念願の信州小旅行となった次第である。
朝早く出るつもりだったが、前日忘年会でしこたま飲んだらしい夫が目覚めたのが10時過ぎ。予定より2時間ほど遅れての出発になってしまったので、いろいろ行きたかった候補地のいくつかは削除し、行きたい優先順位1位の上田城址と真田町周辺に向かうことにした。
上田菅平ICを降りてまもなく、市街地への案内板より先に見慣れた黄色の赤の看板を夫が見つけ「ぶっくおふー、ぶっくおふーヽ(▽`)ノ」と叫ぶ。
5分だけという約束でDVD探索。
掘り出し物を見つけてうはうはしていた。
よかったですね。(真顔)
上田城址 東虎口櫓門
我が家の居間に飾ってあるペーパークラフトと同じで感涙。
おもてなし武将隊のみなさん、演武は今日までとのことだったが、時間がおしていたので観客の皆さんの前を小走りで通り抜けた。申し訳ない。
真田石
信之兄さんが松代へ転封になった折に運んでいこうとしたけど動かなかったっていうあれ。
櫓門内の見学もこの日が最後とのこと。12月に入ると寒くて係員の方が居られないんだそうな。予備知識なく行ったのに、ラッキーだったな。
兄さんの朱印状
生島足島神社の神主に宛てたもの。
隣に昌幸とうちゃんの手紙もあったけど、信之さんの方が律儀で真面目な感じ。字体って性格表すもんだな。
↑土塁の上を散策する当家のおやかたさま。
本丸跡の周りの土塁の上を半周し、鬼門除けとして土塁を切り込んであるはずの東北隅を見てみたが、上からはよく見えなかった。
本当は池波正太郎真田太平記館に行ってみたかったのだが、上田城址を見終わった時点で2時を過ぎていたので食事をすることに。
夫がDVDを探してる間に検索して気になっていた真田町にあるお蕎麦屋さんに電話をしてみた。3時までの営業時間とのことで、ぎりぎりセーフ。
そばの花 上田市真田町傍陽410-14
とにかくわかりづらい場所。山間ののどかな小さな住宅地の中に、本当にひっそりと、もっと自己主張してもいいよってくらいにひっそりと建っていた。
ネットがなきゃ商売として成り立たないよな、絶対。
もりそば大盛り。
細めの十割そばは絶品。
暖炉のあるあったかいダイニングで、きんきんに冷えたのど越しがたまらんっす。
出汁が薄めで物足りないかと最初は思ったけど、そばの美味しさを引き出す絶妙な加減だったと、食べ進めるうちに理解できた。
とろっとした蕎麦湯がこれまたうまい。出汁がなくてもそのまんまで飲める。
あとでネットで改めて見たら、定休日が火、水、木らしい。何の下調べもしなかったのに、ラッキー。
そういえば予報では雨だったのに、薄日さえ出てきたし、風もなく、地元の方も珍しいって言うくらい暖かい日だった。
上田城の櫓門の見学も最後の日だったし、うまくいくときは何でもうまくいくもんだな。
旅の神様ありがとう。
次は真田氏本城跡を目指した。
そばの花さんから2キロくらいだろうか。途中地元のおじいさんが怪訝そうな顔で我々を見ていくのがすごく気になりつつ、急こう配の上り坂の細い道をナビを頼りに進んでいく。
真田町のメインストリートのあたりはやたらと六連銭が目についていたが、本城跡まではやたら地味な案内板がひとつだけ。入口についても観光客の姿は見えず。
やる気あるのかないのか微妙w
小高い山の上の地形を活かしたイカした馬蹄形状の城跡。
上田城築城まではここが真田の本城だったとのこと。
木の根が突き出た急斜面を歩く。遊歩道なんて気の利いたものがないのがいい。昌幸さんや信之、信繁兄弟が歩いていた場所を踏みしめる感動。
来てよかった。
本丸跡からの眺め。
左側の山頂に砥石城跡があるらしい。
第一次上田合戦で信之兄さんが活躍したんだっけ。
また真田太平記が読みたくなったな。
山を下りて真田氏歴史館の近くに真田氏居館跡があるというので行ってみた。
錆びてペンキの剥げかけた「←真田氏居館跡」という案内板が指し示す方向に向かったものの土塁のどこから入っていいのかわからず、神社らしきものが建っているだけで説明もない。やっぱそんなやる気はないんだw
いや、これくらいがちょうどいいですよ。城址公園内の真田神社の近くにあった巨大な兜とか、ああいうの興ざめするし。
上田市をあとにし、予定より30分ほど遅れて小諸に到着。
小諸城址も行ってみたかったけど、夜に会合の時間に間に合わないので、トランクと後部座席にリンゴを満載し帰宅の途についた。
来年もいけるとしたら別所温泉あたりにも行ってみたい。
いいね、信州。