「いちご白書」をもう一度


今度の土日の文化祭に向け、ギターとボーカルの練習に余念のない我が息子。
自分たちの親の世代にウケそうな曲もやりたいということで、後輩の親御さんに借りたらしい60〜80年代のフォークソング集をめくる息子に、私は"「いちご白書」をもう一度"を薦めた。
夫も同じ曲を推薦していた。
この曲が大ヒットしたのは1975年。私は中学1年、夫は中学3年(のはず)。
私が九州、夫が関東で、なんの接点もなくそれぞれの生活を営んでいた二人の中学生は、まさか30年後に自分たちの息子がこの歌を歌っているなど、みじんも想像できなかったに違いない。


中1の文化祭か運動会の前後にヒットしていたと記憶している。
なにかのイベントでこの曲を使いたいからレコードを貸してくれ、と女子に人気No.1だった長身のO君が私を見下ろした優しげな笑顔だけを覚えている。
その後だったかその前だったか、唯一男子で仲の良かったM君が一緒に映画に行こうかと言った。
なんでアンタと行かなきゃいかんのか、とかそんな風にばっさり断ったと思う。
"「いちご白書」をもう一度"の歌詞みたいなコトやってみたかったから、別に意味はないから、とM君もあっさり引き下がって、私もその後はすっかりそんなことは忘れていつもどおりに付き合っていた。
そんなことがあったことをふと思い出した。30年ぶりに思いだした。
思い出して、M君のささやかな下心を理解した。30年経って初めて理解した。w


  雨に破れかけた 街角のポスターに
  過ぎ去った昔が 鮮やかによみがえる


建てつけの悪い教室の窓を開ける時のきしむ音とか、大雨が降ると水浸しになった校庭の水に映っていた校舎の影とか、カバンにしまいっ放しだった給食のマーガリンの匂いとか、鮮やかによみがえった。


ああ、なんてのすたるじぃww




※ごんぶとコンサートは4階音楽室にて、16日は14:00より、17日は10:30と14:30からです。
 うちの息子たちのスキマスイッチメドレーは必聴です。
 来てね。