夜のピクニック

夜のピクニック

夜のピクニック

私の読みたい本リストに入ってはいたものの、優先順位が低かったのでそのままほとんど忘れていたら、息子が学校の図書館から借りてきた。Thanks


80キロの道のりを全校生徒で一昼夜かかって歩くという"歩行祭"という学校行事を通じて、高校生たちが友との関わりや自分自身を見つめるという青春小説。
同じ学年、同じクラスになってしまった異母兄妹である少年と少女が、このイベントを通じて初めて心を通わせるというストーリー。


43才の私にしてみれば、はるか遠い記憶になりつつある年代のことではあるけど、同級生でカッコいい腹違いの兄とか、才色兼備の友人とか、自分に思いを寄せる聡明な男の子とか、10代の女の子の憧れのシチュエーションがちりばめられていて、ワクワクする要素が満載で楽しかった。


実に清々しい読後感は得られたもの、なんだかちょっとキレイすぎるかも、とも思う。
自分自身の10代を思うとき、なんか収集がつかなくて、愚かでもっとカッコ悪いものだったから、こういうキレイな青春に嫉妬しているのかもしれない。
美男美女だらけってのも、ビジュアル化されることを意識してんのかなと、穿った見方をしてみたり。(事実映画化されるらしい)


うちの息子の高校にも毎年40キロハイクという行事がある。
この小説とはかなり趣きが違っているのは、男だらけのむさくるしい行事だということ。
しかも、危うくケーサツの世話になりそうになったアブナイ仮装だらけだったりする妙なテンションのイベントだということ。
恋愛がらみの甘酸っぱい思い出なんてものとは無縁だということ。


それでも共学化は絶対反対なのだね。
おっけー。
その方向性で、かーさんも同意します。


でもこの小説読んで、ちょっとだけ"共学イイなー、やっぱ女子いるとイイなー"って思ったはず。
でしょ? w