こんな夜におまえに乗れないなんて

キヨシローが死んだって」
昨夜夫が言った言葉がにわかには信じられずにいた。


ふと思い出して娘の本棚をあさってみた。
長嶋有の「サイドカーに犬」。
主人公薫が小学校4年生だった80年代初めの頃の夏休みの出来事の回想。
破天荒な父親に愛想をつかして出て行った母親の代わりに父親の愛人洋子さんが現れ、生真面目な母親との生活では考えられなかった自由な毎日と、いわゆる”ちょい悪な大人たち”に多少の罪悪感を覚えながらも惹かれて行く薫。
母親が戻ってきて、父親は窃盗罪で逮捕され、洋子さんは去っていく。
その去り際に洋子さんが薫に手渡したカセットテープがRCサクセションだったのがやけに印象に残っていた。
これが松任谷由美とかサザンだったら記憶にも残ってなかったんだろうけど。w
て言っても特別ファンだったわけではなく、20歳前後の頃に「雨上がりの夜空に」の歌詞にニヤリとしたくらいの記憶しかないが。


58歳というと私よりちょうど一回り上。
若すぎるなぁ。

猛スピードで母は

猛スピードで母は