わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい

わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい (ちくま文庫)

わたしは驢馬に乗って下着をうりにゆきたい (ちくま文庫)

戦後のまだ女性が解放されきっていない時代に、当時としてはセンセーショナルな女性の下着を発表したチュニック株式会社の社長鴨居羊子さんの自伝。
現在の日本に生きる我々には想像もできないくらいの社会的なプレッシャーに、敢然と立ち向かう姿が凛々しくてかなり素敵。
同時に、儲けは無視して彼女たちの挑戦を受け入れてくれた企業を含む発展途上の日本社会の雰囲気が素敵。
ほとんどの人が平等に貧しい生活をしていて、がむしゃらに頑張って、そのがむしゃらさを恥ずかしいと思わなくてもいい時代がちょっとうらやましくも思えたり。