教育を経済学で考える

教育には外部経済効果があり、国民の知的レベル、技能レベルが上がれば経済は成長する、なので国は教育に投資する、みたいな「人的資本論」という考え方が存在するという。
親の収入とか、親から引き継がれる資質とか、子供本人の能力とかを数値化して(あくまで大胆なモデルとしてだけど)論じることには、現に中学生、高校生を教育中の私にとっては、ちと生々しすぎる感も正直あった。しかし、実際いつまでたっても他国に依存してしか生きられない国家もあるわけで、特に昨今、親子ともども教育から逃避してしまった人間も私の周りにもけっこういたりするのを見るにつけ、「このままじゃ日本はダメになるぞ」感は日々感じているわけだ。
そのためには教育水準の底上げが急務なのは、ちょいとモノを考えられる人なら当然の理論だと思うんじゃないか?
ここはひとつ、崇高な(感情的な)理念はひとまず置いといて、国はゲンジツを見つめなきゃイカンよ、という本。