愛地球博リポート みたいな

万国博覧会というものに実は生まれて初めて足を運んだ私。
「1970年のコンニチハ」の、あの大阪万博への憧れが今でも強く残っているせいか、ネットで様々な前評判をチェックしていたにもかかわらず、家族の中で一番期待して行ったのが私かもしれない。


23日の午前7時駅出発、3、4回のSAでの休憩を入れて会場に到着したのが午後1時ごろ。
観光バスの駐車場近くの西ゲート付近、グローバルコモン4から見学を開始した。

北欧共同館

アイスランド共和国スウェーデン王国デンマーク王国ノルウェー王国フィンランド共和国の5つの国が共同出展するパビリオン。
ムーミングッズが売っていた。スナフキン好きの義母のためになにか買っていこうかと思ったが、4,000円近くもするマグカップにはちょっと手が出ない。
無料配布のポストカードを数枚持ち帰るのみ。
ああ貧乏性家族。

イギリス館

ガーデンとアートがテーマ。
イノベーション・ゾーンでは文字の波が押し寄せる映像とか、手をかざすとページをめくる本の映像とか、実際に操作ができたりして、まぁまぁ楽しい。

ロシア館

あとで見たアメリカ館とどうしても比較してしまう。
パビリオンの看板からしてちょいとチープな印象がどうしてもぬぐえない。
最先端の技術の展示…なのかぁ?

 ビミョウな動きをする人形たち。

まぁ、万博ってこんなもんなんだよな、と自らを諭しつつアフリカ大陸の国々のパビリオンが並ぶグローバル・コモン5へ。

アフリカ共同館

各国の商品などを販売するエリア。
カキ氷と格闘する娘を表において館内をちらっと見ると、各国の商品が並ぶバザールの雰囲気。
エスニックなアクセサリーのほとんどに値札がついていない。電卓たたいて「コレデドウ?」だって w

NEDOパビリオンとエジプト館は長蛇の列。諦めて、小腹がすいたところだしとりあえず何か食おうということで小会議。
いくつかあるカレーショップの中で、やっぱカレーっちゃぁインドだろうってことでインド館へ。
これはアレですよ。日本人の口には合いませんな。
サフランライスってのは半ナマが正しい調理法なのだろうか?
カレーも塩味しかしないんですけど。


ちょいとヘコんで、また小会議。
これはダラダラ計画性もなく行き当たりばったりに歩いてたんじゃ時間の無駄ってことで、付近の案内所に駆け込んで相談。
やっぱ多少並んでも一番人気の企業パビリオンを見ないと話にならないということで意見が一致。整理券のみでしか見られないトヨタ館と日立館は諦め、比較的待ち時間が短いものから攻略することに決定。

JR東海 超電導リニア館

待ち時間40分程度。
3Dならではの醍醐味ってのがちょっと足りないような。
どうせなら先端恐怖症の人をちびらせるくらいの迫力がほしかったかも。
演出的にも中途半端かな。

三菱未来館@earthもしも月がなかったら

待ち時間1時間。
建物に使用済みペットボトルとか岩を使って、植物を這わせた地球に優しげなパビリオン。
月の誕生と、月の地球に及ぼす影響とかお子ちゃまにもわかりやすい説明と、なかなか迫力のある映像が良い。



水が流れてて、夕暮れに見るときれい。
ここは外から見るだけ。
整理券持ってないと入れないから。


超大国なら期待を裏切らないことを信じてアメリカパビリオンへ。

アメリカ館

コンセプトは「フランクリン・スピリット」
プレショーで、ベンジャミン・フランクリンの肖像画が動いたときに、
私「ああ、アレみたい。アレ、なんだ、ほれ」
娘「ハリー・ポッターでしょ」
超ポピュラーな固有名詞が出てこないほど、このときには疲れがピークに達していたらしい。

映像とリンクして座席が振動したり水が振ってきたり、まるでミクロアドベンチャーですわ。期待は裏切りませんでしたな。技術的には。
メインの映像ショーが終わったあとは、最先端のテクノロジーや今までの宇宙開発の歴史やらの展示。


火星探査機


前の日から楽しみしていた各国の食事、インドに裏切られ、アイルランドだかどこかのハンバーグに裏切られたあとだったから、ちょっと覚悟をして食べたトルコのドネル・ケパブ、なんかもう久しぶりにうまいもの食べたってくらいおいしかった。
一緒に買ったトルコアイスもうま〜。


ちょい疲れ気味に見えたトルコアイスのおじさんだけど、渡してくれるときにくるっとひっくり返したり、どっきり演出もサービスしてくれた。
いい仕事してます。


この頃にはもうどっぷり日も暮れて、悲鳴を上げる足腰を引きずりつつも集合時間ギリギリまで見れるものは見て回ろうという、相変わらずの貧乏性家族。
イタリア館、エジプト館なんかをボーと見て、公式グッズ売り場でお土産を買い、ビオレさらさらパウダーシートで肌のべたつきをぬぐいつつ、大地の塔近くで削り麺なる中華ヌードルを食べ、西口ゲートからバス駐車場へ。


狭い座席の中で何度体勢を変えても熟睡できる姿勢が見つからないまま、夢うつつの中、気が付けば熊谷駅についていた。
午前4時半。

汗を流し、3時間ほど眠ってから息子はそのまま部活の合宿のため新潟へ。
お疲れさ〜ん。


なんだろ。
この愛地球博のコンセプトを十分理解して行ったかというと、そうでもない気がする我々なわけです。w
TDRに行くときみたいな期待感を持ってっちゃダメなわけです。
まぁ、でも、振り返ってみて「ああ、あれはそういう意図があったのか」と気付くのもアリかもしれません。
とにかく万博に行ったという事実が嬉しかったりする私です。